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顎関節症 について

顎関節症とは?

顎関節症にはさまざまな症状があります。口を開ける際に筋肉が痛む、口を大きく開けられない、口の開け閉めの際に顎の関節で音がする、といった状態を指します。ほとんどの場合、他の病気ではないことを確認したうえで診断されます。

一生のうち2人に1人が経験するといわれるほど多くの方がこの症状を持っており、その多くは「音が気になる」という理由で受診されています。痛みがない方も多くいらっしゃいます。

顎関節症の根本原因は?

顎関節症は、特定の原因があるのではなく、さまざまな原因や要因が重なって発症すると考えられています。「多因子病因説」ともいわれ、関節や筋肉に負担がかかる要因が重なり、その人の持っている耐久力を超えると症状が出るという考え方です。

その要因としては、生まれつき顎関節の構造や耐久性に問題がある先天的なものや、ぶつけたり捻ったりといった外的な要因があり、大きく4つのタイプに分類されています。

顎関節は、受け皿となる側頭骨と下顎頭で構成されており、この部分には顎だけでなく側頭部の筋肉も関係しています。顎関節に関係する筋肉や関節、靭帯が何らかの影響を受け、動きが悪くなったり、音がしたり、痛みが出たりする状態を顎関節症といいます。

こんなお悩みはありませんか?

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顎が動かしにくくなる
単純な筋肉の硬さや関節の構造的な問題により、開けにくさや噛みにくさを感じることがあります。

顎を動かしたときに痛みが出る
顎の開閉に関係する筋肉や関節に負荷がかかり続け、炎症などが起きると痛みとして現れます。

顎が外れる
上手く動かせない状態などが続くと、普通に口を開けただけでも顎が外れてしまうことがあります。

顎を動かしたときに音が鳴る
関節雑音とも言い、関節内部の関節円板がずれることによって「ポキポキ」「カクカク」といった音がします。

こめかみや側頭部に痛みが出る
側頭部にも顎の開閉に関係する筋肉があるため、顎の痛みに関連して頭痛のように感じる方もいらっしゃいます。

顎関節症に対する当院の考え

知っておくべきこと

症状の説明でもあったように、基本的には音がするだけであれば施術の必要性は低いと考えられます。しかし、実際に動かしたときに痛みや動かしづらさがある方や、頻繁に顎が外れてしまう方は、治療を行ったほうがよいでしょう。

顎関節は日常生活の動作に深く関わっており、呼吸や会話、食事など、必要性の高い動作に影響を与えます。そのため、痛みがあると生活の質に影響し、ストレスに感じる方も少なくないと思います。

また、関節の構造自体に問題がある場合や、頻繁に顎が外れてしまう場合には、医療機関を受診し、画像診断を行ったほうがよい可能性もあります。

顎関節症はなぜ起こるのか?

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顎関節症は、かつて噛み合わせの悪さによって引き起こされると考えられていました。しかし、現在では噛み合わせだけが原因で発症する可能性は低いと考えられています。

根本的な原因の部分でも説明したように、顎関節症はさまざまな要因が重なって起こるものとされているため、日常生活における原因も多岐にわたります。

分かりやすい例を挙げると、1つ目は外傷です。転倒や事故によって関節が直接傷つけられることで発症する場合があり、骨折や捻挫を伴うこともあります。

2つ目は普段の癖です。例えば、「歯列接触癖」といわれる、普段口を閉じているときに無意識に食いしばってしまう癖があり、これによって持続的な負担がかかり、顎関節症を引き起こしやすくなると考えられています。

顎関節症を放っておくとどうなるのか?

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顎関節症の方が受診するきっかけとして多いのが、口の開閉に伴う顎の異音です。音がするだけであれば特に問題はなく、治療の必要もないと考えられます。しかし、痛みや口の開けづらさがある場合は治療を受けたほうがよいでしょう。

痛みや動かしづらさを放置すると、悪化する可能性があり、日常生活に支障が出てしまうこともあります。中には、顎が外れやすくなったり、柔らかいものを噛む際にも痛みを感じる方もいらっしゃいます。

また、顎関節は食事や発声、呼吸など日常生活のさまざまな動作に関わるため、負担がかかりやすい部分です。さらに、ストレスや緊張などの精神的な要因が影響し、症状につながることもあります。

顎関節症に効果的な当院の施術メニューは?

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当院では、顎関節症のうち特に筋肉やストレスが関係するものに対して施術を行っています。効果が期待できるメニューとして、頭蓋骨矯正と鍼があります。

【頭蓋骨矯正】
1つ目の頭蓋骨矯正では、頭や顔まわりの筋肉の緊張や硬結、骨格の歪みやズレを整えることで、負担がかかりにくい状態をつくり、症状の軽減が期待できます。顎だけでなく、側頭部や後頭部にも施術を行うため、頭痛を伴う方にもおすすめです。

【鍼】
2つ目の鍼では、特に筋肉の緊張に対して施術を行います。他の施術と異なり、筋肉を直接刺激するため、硬さが強い方やあまり動かせない方におすすめです。緊張を和らげるほか、炎症や痛みの軽減が期待できる点も特徴です。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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【頭蓋骨矯正】
1つ目の頭蓋骨矯正は、首から顔、頭まわりに対してアプローチを行うため、顎のつらさのほかに頭痛や首・肩のこりがある方にも人気です。施術後は、全体的なすっきり感や動かしやすさを感じていただけるかと思います。顎関節症で顎まわりの筋肉が硬くなると、顔まわりのだるさやスッキリしない感覚が出ることがあるため、そのようなお悩みがある方にもおすすめです。

【鍼】
2つ目の鍼は、局所的なアプローチと全体的なアプローチの両方が可能です。局所的な筋肉の硬さに加えて、ストレスへのアプローチも行えるため、食いしばりが強い方や、仕事やプライベートで集中力を求められる場面が多い方にもおすすめです。身体の内側からの変化が期待できます。

顎関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

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関節の状態や痛みの度合いによって個人差はありますが、症状を軽減させるためには、平均して週1回以上の施術を受けることが望ましいです。

施術の間隔について、何日空けなければならないという決まりはないため、週2回や週3回の施術でも問題ありません。むしろ、間を空けずに施術を受けるほうが、お体の変化が早く表れることが期待できます。そのため、症状の変化を早く感じたい方や、痛みを早く軽減させたい方には、できるだけ間隔を空けずに連続して施術を受けられるような体制を整えています。